合宿免許の最短期間は?短期間で効率よく免許を取得するポイント
短期間で運転免許を取得したいという人は、合宿免許への申し込みがおすすめです。合宿免許は集中して教習に取り組めるだけでなく、通学制よりも費用をかけずに免許を取得できます。
しかし、中にはスケジュール通りに教習が進まず、延長してしまう人もいます。延長すると、プランによっては追加料金が発生する場合もあるので、注意が必要です。
この記事では、短期間で効率良く免許を取得するために知っておきたい合宿免許の流れや、最短期間で合格するためのポイントなどをご紹介します。
合宿免許の教習内容と流れ
合宿免許に申し込む前にカリキュラムや流れを確認しておきましょう。
合宿免許の教習内容と流れ
自動車教習所で行われる教習には、学科と技能の2種類があります。
学科教習では授業形式で指導員から運転ルールやマナーなどを学び、技能教習では自動車教習所内や公道を使って自動車の運転技術を習得します。それぞれ学ぶ内容は違いますが、運転する上で必要な知識・技術なので、しっかりと習得することが大切です。
学科、技能ともに第1段階と第2段階に分けられ、第1段階では、運転に関する基本的な知識や運転方法を、第2段階では専門的な知識や運転技術を学びます。学科は第1段階、第2段階ともに教室内で授業を行いますが、技能は第1段階では自動車教習所内で、第2段階では公道を使って教習を行います。
第2段階になると、ほかの一般ドライバーがいる中で運転をすることになりますので、他のドライバーに迷惑をかけたり事故を起こしたりしないよう、一層集中して取り組む必要があります。
免許を取得するまでの流れは次の通りです。まず第1段階の全教習を終えた後に仮免許試験を受け、合格した生徒は第2段階へと進みます。
その後第2段階のすべてのカリキュラムを修了して卒業検定を受け、合格すれば合宿免許を卒業です。卒業証明書を受け取ったら自分の住民票がある地域の運転免許試験場に行き、適性試験と学科試験を受けて合格点を取れば、晴れて運転免許証を取得できます。
自動車教習所に通わず一発合格を目指す人は技能試験を受ける必要がありますが、自動車教習所の卒業証明書がある場合は、免除されます。
合宿免許の最短期間は?
合宿免許の最短日数は取得する免許やプランによって異なります。免許取得までどれくらいの日数がかかるのか詳しくご紹介します。
普通車の最短スケジュール
運転免許証取得までの最短スケジュールはAT(オートマチック)限定で15日、MT(マニュアル)車で17日です。
道路交通法によって1日に受講可能な技能教習時限に制限が設けられているため、基本的にこれより短い期間で運転免許の取得はできません。
道路交通法で決められた技能教習の時限数は、第1段階は1日2時限まで、第2段階は1日3時限までです。
AT限定は第1段階が12時限、第2段階で19時限の技能教習があります。そのため、第1段階で6日、第2段階で7日が必要となり、卒業検定と本免許試験の日数を足して15日が最短日数です。
また、MT車は第1段階で15時限、第2段階で19時限の技能教習があるので、第1段階で8日、第2段階で7日かかります。そこに卒業検定1日、本免許試験1日を加えて合計17日です。
ただし、都道府県によっては第2段階の終了日に卒業検定が受けられる自動車教習所もあります。その場合はMT車が最短15日、AT限定が14日で取得できます。できるだけ早く免許を取得したい人は、検討してみましょう。
普通二輪の最短スケジュール
普通二輪の場合は普通車と同様にMTとATで免許取得までの最短日数が異なります。
普通二輪MTは第1段階で9時限、第2段階で10時限の技能教習があります。第1段階と第2段階でそれぞれ4日ずつかかるので合わせて8日、そこに卒業検定と本免許試験の日数を加えると最短10日で二輪免許を取得する事ができます。
普通二輪ATでは第1段階で5時限、第2段階で10時限の技能教習があり、教習開始から修了まで15時限で6日かかります。そこから卒業検定と本免許試験の日数を合わせた8日が最短日数となります。
ただし、教習所によって卒業検定を毎日実施していない場所があるため最短日数が変わる場合があります。とにかく早く二輪免許が欲しいという人はその点も注意して教習所や入校日を選びましょう。
合宿免許を最短で卒業する確率と延長してしまう理由
合宿免許を最短で卒業する確率
合宿免許の入校生が最短期間で卒業する割合は普通車ATで約90%、普通車MTで約80~90%と言われています。
合宿免許では最短期間で卒業できるよう効率的なスケジュールを教習所が作成するため、約9割の入校生が最短で卒業することができています。
一方通学型でも一日に受けられる技能教習時限数は合宿免許と変わりませんが、通学型の場合自分で教習の予約を取らなければいけません。長期休みなどの教習所の繁忙期になると予約が取りづらい事が多くその中で日程の調整もしなければいけないので、合宿免許のように最短日数で卒業するのは非常に難しいです。
合宿免許を延長してしまう理由
9割近くの入校生が最短期間で合宿免許を卒業していますが、体調不良になってしまったり仮免試験や卒業検定に落ちてしまったりと様々な理由で延長してしまう事があります。
こちらの記事では合宿免許が延長になるケースや延長すると起こることなどを詳しくご紹介しています。
合宿免許を延長する理由と延長せずに最短日程で卒業するポイント
合宿免許を最短期間で合格するポイント
合宿免許に参加したとしても、必ず最短期間で合格できるとは限りません。ここでは、スケジュール通りに教習を進めるためのポイントをお伝えします。
自由時間に試験勉強をする
合宿中は、教習の合間や教習後の時間をできる限り試験勉強に当てましょう。
免許の取得を目指しながら観光も同時にできるのが合宿免許のメリットの1つですが、空き時間に遊んでばかりいると、試験対策が不十分になる可能性があります。
その日の教習で習ったことの復習はもちろん、出題傾向や意図、ひっかけ問題のパターンを理解するためにも、本免許試験の練習問題や過去の試験問題を解いて勉強しておきましょう。わからない部分は自動車教習所の指導員に聞いて、不安な箇所をなくしておくことが大切です。
運転方法のイメージトレーニングを行う
技能試験はイメージトレーニングで対策します。椅子に座って、頭の中で操作方法や流れを想像しながら、実際の操作と同じように体を動かしてみるのが効果的です。
どのように運転すれば良いかを頭で考えなくても、自然に体が動くようになるまでイメージトレーニングを積み重ねておきましょう。
体調を整える
病気などの体調不良で教習を欠席したり、朝起きられずに寝坊したりすると、スケジュール通りに教習をこなせなくなり、合宿期間が延長になる可能性があります。
その場合、申し込んでいるプランによっては追加費用が掛かってしまうおそれがあります。
毎日集中して講習を受けて、仮免許試験や卒業検定に備えるためにも、体調の管理はしっかりと行いましょう。栄養バランスの良い食事を心掛け、睡眠をしっかり取ることも最短合格の秘訣です。
この記事のまとめ
最短で運転免許を取りたいなら合宿免許がおすすめ
通学制で免許を取得する場合と比べて、短期間で運転免許を取得できるのが合宿免許です。
通学制は運転免許を取るまでに一般的に1カ月~3カ月程度かかりますが、AT限定なら最短15日、MT車は17日で免許を取得できます。
まとまった休みを取れる人という条件はありますが、効率的に運転免許を手に入れたいと考えている人は、合宿免許への参加を検討してみましょう。