合宿免許のメリットとは?短期間&リーズナブルな価格で免許を取得!
自動車教習所には、通学制と合宿免許の2種類があります。このうち合宿免許とは、自宅から離れた宿泊施設に泊まりながら、集中的に運転免許の取得を目指す方法です。
合宿免許には、短期間で免許を取得できて、費用も通学制に比べてリーズナブルに収まりやすいというメリットがあります。教習がない空き時間には、観光やレジャー、ご当地グルメなども楽しめるので、免許取得と同時に旅行気分を味わえるのも魅力です。
一方で、一定のデメリットや参加する際の注意点もあります。
この記事では、合宿免許の特徴やメリット・デメリット、参加する際のポイントをお伝えします。
合宿免許の特徴とメリット・デメリット
合宿免許には、通学制にはないメリットがあります。
しかし、デメリットも少なからずありますので、合宿免許を検討している人は、あらかじめメリット・デメリットをよく確認しておきましょう。
合宿免許とは?
合宿免許に参加すると、ホテルや自動車教習所が管理する寮などの施設に宿泊しながら自動車の運転に必要な学科と技能を学べるので、短期間で運転免許を取得できます。
学科教習と技能教習のスケジュールは自動車教習所側が作成するため、入校者が自分で進捗を管理する必要はありません。第1段階の教習を終えた後に仮免許の試験にパスし、第2段階の教習後に卒業検定に合格すると卒業です。
合宿免許を行っている自動車教習所は全国各地にあり、中には有名な観光地まで徒歩で行けるような絶好の立地環境の中に存在するところもあります。教習がない時間は、自習や観光、ショッピングなど自分の好きな時間に当てられます。
免許取得のための勉強をしながら、旅行気分を味わえるのは合宿免許の魅力の一つです。
合宿免許のメリット・デメリット
メリット
自動車教習所が作成したカリキュラム通りに教習を行い、卒業検定に合格すれば、2週間程度で運転免許が取れます。そのため、合宿免許は「集中して学びたい」「短期間で免許を取得したい」という人におすすめです。
通学制より費用がリーズナブルな点も合宿免許のメリットです。理由は、自動車教習所側がスケジュールを管理しやすく、生徒の集まりが悪い時間帯の教習枠を有効活用できるからです。さらに、往復の交通費が全額、または一部支給されたり、観光地で使える割引券をプレゼントしてくれたりするプランを選べば、滞在中の費用も抑えられます。
おひとりさま向けの低価格プラン、カップル用のツインルーム利用プラン、温泉無料券付きプランなど、さまざまなタイプの合宿免許があるので、参加人数や目的に応じて選ぶと良いでしょう。
デメリット
合宿免許に参加するには、ある程度まとまった休みが必要です。短期集中型のため、仕事が忙しかったり、長期休みが取りづらかったりする社会人は参加しにくいかもしれません。
また、自分の住む場所とは異なる道路状況で教習を行うので、免許取得後に自動車を運転する際は多少戸惑う可能性があります。
例えば豪雪地帯に住む人が、温暖な地域の合宿免許に参加すると、雪道の運転経験がないまま免許を取得することになりますので、地元での冬の運転には注意が必要です。
合宿期間中の自由時間には限りがあります。そのため、希望するすべての観光地を訪れることは難しいという点も理解しておきましょう。本格的に旅行をしたいという人は、免許を取得してからあらためて行くことをおすすめします。
【参加人数別】合宿免許のメリット
合宿免許は友人や恋人など複数人での参加のほか、1人参加も歓迎しています。
それぞれにメリットがあるので、自分に合った形での利用を検討しましょう。
友人・恋人と参加するメリット
合宿期間中は1日中教習が入っていると思っている人がいるかもしれません。しかし、空き時間も適度にあります。そのため、友人や恋人と一緒に入校すると、一緒に勉強をしたり、観光や買い物に出かけたりできるので、退屈せずに済むでしょう。
また、悩みや不安を抱えたときに気軽に話せる人が近くにいれば、1人で悩むこともありません。友人や恋人と一緒に参加すれば、トラブルが起きたときにも助け合えます。ケガや盗難など、1人では対処しにくいトラブルが発生したときでも、第三者がいれば落ち着いた対応ができるでしょう。
試験勉強のときはお互いに問題を出し合ったり、苦手な点を指摘し合ったりできるので、モチベーションを高めることにも役立ちます。
1人参加のメリット
1人で合宿免許に参加する人は男女ともに大勢います。特に女性用のプランが充実しているところは、宿泊施設などのセキュリティがしっかりしていたり、担当者が複数ついていたりすることが多いので、女性1人の参加でも不安はありません。
1人で参加すると、勉強に集中できます。友人や恋人と参加すると、空き時間に食事や観光に誘われがちですが、1人なら自分のタイミングで勉強できるので、好きなだけ予習・復習の時間に当てられます。「自分のペースでしっかり勉強したい」という人は1人での参加をおすすめします。
また、自分が行きやすい時期に合宿免許に参加できるのも1人参加のメリットです。自分1人なら、友人と予定を合わせる必要がなく、スケジュールの調整も容易です。
合宿期間中に観光するときも行き先を自分で決められるので、ストレスを感じにくいでしょう。
【部屋タイプ別】合宿免許のメリット
合宿免許で泊まる部屋のタイプには主に相部屋、シングルルーム、ツインルームの3種類があります。それぞれのメリットを見ていきましょう。
相部屋のメリット
3つの部屋タイプの中でプラン料金が最もリーズナブルという特徴があります。
合宿免許中は毎日同じ部屋で過ごすので、初対面の人とでも仲良くなりやすいでしょう。相部屋の場合、1部屋につき2~4人程度が一般的です。人見知りで初対面の人と同じ部屋で過ごすのが不安な人は、2人用の相部屋に友人と参加すると知らない人と一緒にならずに済みます。
相部屋はできるだけ費用を抑えながら免許を取得したい人や、合宿免許を通じて新しく友人を作りたいという人におすすめです。
シングルルームのメリット
相部屋やツインルームはある程度ほかの人に気を使う必要がありますが、シングルルームなら、教習以外の時間を自分の好きなように過ごせます。
また、寝るときに他人の寝息が聞こえないので、快眠しやすいのもシングルルームのメリットです。
1人参加の人や、同じ部屋の中に気心のしれない人がいると眠れない人、合宿期間中もプライベートの時間を確保したい人におすすめです。
ツインルームのメリット
ツインルームには、同じ日に合宿免許に参加した人同士で泊まることができます。
そのため、仲の良い友人と一緒に寝泊まりしながら免許の取得を目指せます。基本的には男女別室ですが、カップルプランを利用すれば男女で同じ部屋に泊まることも可能です。
仲の良い人と一緒に生活できるので安心感もあります。費用はシングルルームに比べるとリーズナブルです。
友人と2人で参加する人やカップルには、ツインルームの利用をおすすめします。
合宿免許に参加する際のポイント
多くのメリットがある合宿免許ですが、参加に当たって、気をつけるべきポイントが3つあります。参加前に頭に入れておきましょう。
早めに予約を行う
春休みや夏休みなど、学生が長期休暇の時期は参加希望者が多くなり、予約が取りづらい状況になります。
また、人気プランはもともと参加希望者が多めですし、割引キャンペーンが行われているときも予約が早く埋まってしまいます。
すでに申し込みたいプランがある人は、参加できると決まった段階で早めに予約手続きを行うようにしましょう。早めに予約を行うと、割引サービスを受けられることもあります。
割引キャンペーンなどの情報は合宿免許の予約サイトに掲載されていることが多いので、定期的にチェックするのが良いでしょう。
自由時間の使い方に注意する
合宿免許の目的は、免許を取得することです。それなのに、観光や買い物などに多くの時間を割いてしまうと、勉強不足で仮免許試験や卒業検定に落ちてしまい、合宿期間を延長することになるかもしれません。延長保証がないプランを選んだ場合、受験費用や宿泊費が追加で発生しますので注意が必要です。保証プランに入っていれば延長しても追加費用はかかりませんが、受験回数や延泊数などは一般的に上限が設定されています。
また、合宿期間が延びてしまうと、その後の予定にも影響します。もし合宿終了日の翌日に用事があった場合、免許の取得をあきらめるか、予定をキャンセルする必要があります。
このような失敗をしないためにも、空き時間は基本的に勉強に当てるようにし、リフレッシュとして適度に観光や買い物に出かけると良いでしょう。
トラブルの対処法を想定しておく
合宿免許の期間中、急な病気やケガ、私物の盗難、紛失といったトラブルが起きたときにパニックにならないよう、あらかじめ対処法を考えておきましょう。
1人で参加する人は、話しやすい同性の友人を作ったり、自動車教習所や宿泊施設の担当者と仲良くなったりしておくと、いざというときに相談しやすくなります。
シングルルーム以外に宿泊する場合は、自分と相手の寝る時間や勉強をする時間などの生活リズムが合わないこともあるでしょう。
友人や恋人と一緒に参加する人、相部屋プランを利用する人は、アイマスクや耳栓、音楽プレーヤーなど、共同生活を快適に過ごすためのアイテムを持っていくと安心です。
この記事のまとめ
合宿免許で効率的に運転免許の取得を目指す
通学制には生徒が好きなタイミングで教習に申し込めるというメリットがありますが、学校の授業や私用などで忙しく教習の間隔が空いてしまうと、せっかく習った学科や技能を忘れてしまう可能性があります。
しかし、合宿免許なら短期間で集中して教習を受けられるので、効率的に免許を取得できます。さらに、費用面が通学制に比べてリーズナブルな点も魅力です。
また、合宿免許なら普段とは異なる環境で過ごせるため、気分転換にもぴったりです。運転免許の取得が目的ではあるものの、息抜きに観光へ出かけたり、その土地の有名な飲食店で名物グルメを堪能したりして、自分なりの合宿免許生活を送ってみませんか。