合宿免許卒業後の注意点|運転免許証を受け取るまでの流れは?
自動車の運転は身近なものですが、それでもやはり初心者には大変な練習が必要です。十分に運転の知識を勉強して、カリキュラムをすべて修了すると、やっと教習所を卒業できます。
注意したいのは、教習所を卒業するだけでは免許証は取得できないということ。教習所を卒業後、運転免許センターに行き、試験を受けて晴れて普通免許を取得できます。
実際に教習を始めるまではあまりイメージが湧かないかもしれませんが、卒業後の流れを知っておくと、慌てずに手続きを進めていけます。逆に卒業後の流れを知らずに何もしないままだと、最悪免許を取得できないという事態になりかねません。
合宿免許卒業後、どんな手続きをすればいいのか、具体的に調べていきましょう。
合宿免許卒業後にもらえるのは卒業証明書
合宿免許の卒業=運転免許取得ではない
頑張って合宿免許のカリキュラムを終えれば、最短2週間程度で教習所を卒業できます。この卒業の際に渡されるのは、運転免許証ではなく「卒業証明書」です。運転免許の交付を受けるには、別に日に改めて運転免許センターに行って、適性検査と学科試験を受けなければいけません。指定された自動車教習所の卒業証明書を提出すれば、技能試験が免除になります。
教習所の役割はあくまでも「受験資格付与」までをサポートすること。その後の手続きは、すべて自分で行わなければいけません。合宿免許の卒業証明書があるからといって運転ができるわけではないので、合宿免許卒業後も気を抜かないことが大切です。
合宿免許卒業後は早めの受験がおすすめ
合宿免許期間中に、仮免学科試験や効果測定などのペーパーテストに合格しなければいけませんので、合格できるように頑張って勉強しましょう。
仕事で必要だから卒業後すぐに取得するという人もいれば、あまり急いでいないという人もいるかもしれません。しかし、合宿免許の卒業証明書には1年間の有効期限があります。卒業証明書を紛失してしまっても有効期限内であれば再発行が可能ですが、もし「いつか受けよう」と思っているうちに1年間が過ぎてしまうと、卒業証明書は紙切れになってしまい、もう一度自動車教習所に入校しなければいけません。
合宿を卒業したら、学んだ知識を試験で生かすためにも早めに運転免許センターに行って、学科試験と適性試験を受けるのがおすすめです。
できるならば、合宿免許の日程を決める際に、運転免許センターで試験を受ける日程を考慮して、予定に組み込んでおきましょう。運転免許センターの手続きは、平日に行われることがほとんどです。
合宿免許卒業後は運転免許センターに行こう!
運転免許センターでの試験に合格し、所定の続きを済ませると、晴れて運転免許証が交付されます。
運転免許センターに行く前の事前準備
まず、運転免許センターがどこにあるのかを調べましょう。住民票に記載されている住所地の運転免許センターで学科試験と適性検査を受けられます。事前に必要なものを確認して、当日は忘れ物をしないように注意しましょう。
運転免許センターで必要な書類
多くの合宿免許では卒業する際に、必要書類について説明されますので、聞き漏らしのないように注意して聞きましょう。なかには、必要な書類を用意してくれる教習所もあります。
試験当日の流れ
試験当日、運転免許センターに行くと、詳細の流れなどの案内などがありますので、それに沿って手続きを進めていきましょう。一般的な流れは以下の通りです。
まず最初に運転免許申請書に記入して、用意していた自分の証明写真を貼り付けます。準備ができたら、受験料をセンター窓口に支払い適性検査を受けましょう。適性検査では、運転に必要な視力検査、聴力検査、色の判別、運動能力などの検査項目があります。コンタクトレンズを装用している人は、必ず申請をしましょう。裸眼の状態と、コンタクトレンズで矯正した状態では視力も異なりますので、免許証にも「眼鏡等」などの条件が記載されます。
適性検査が終わったら、いよいよ試験です。受験票を受け取って、学科試験を受験しましょう。落ち着いて受験すれば難しい問題はありませんので、心配しなくても大丈夫です。学科試験終了後、掲示板などで合格発表が行われます。
合格後の手続きと更新の頻度
合格後の手続き
晴れて学科試験に合格したら、運転免許証の交付手続きに移ります。学科試験に合格すると、合格時講習を受け、写真撮影を行います。ほとんど流れ作業のような形式で進んでいきますが、宗教上および医療上の理由がある場合を除き、帽子などの被り物の着用は認められていません。注意したいのは、カラーコンタクトを装用したまま写真撮影ができないこと。日常的につけている人は特に気を付けましょう。
2009年4月から運転免許証のICカード化が始まり、ICチップが内蔵されるようになりました。暗証番号を決める必要がありますが、4桁の数字2組を任意で設定できます。
数時間待つと運転免許証が交付され、すべての手続きが終了します。
運転免許証の更新の頻度
運転免許証は3年から5年に一度、免許証の有効期限までに更新が必要です。初めて免許を取得したという人は、3年目で初心者更新者講習を受けることになります。更新期間は、更新年の誕生日の前後1カ月間。更新する場所は、運転免許更新センターや運転免許試験場、場合によっては警察署でも可能です。
更新月が近づくと、更新ハガキが自宅に届けられます。(※更新ハガキの制度がない都道府県もありますので、詳細はご確認ください。)この更新ハガキは、運転免許更新の際に必要な書類ですので、紛失しないように気を付けてください。もし、更新月が近づいているのに更新ハガキが届かないという場合は、最寄りの運転免許センターに問い合わせをしてみましょう。
忙しくて免許の更新を忘れてしまい、失効した状態で運転をしてしまうと「無免許運転」になってしまいます。失効してしまってからでも半年以内であれば、所定の手続きを踏んで免許を再取得できます。
この記事のまとめ
合宿免許卒業後の行動が一番大切
合宿免許を卒業しても、それだけで運転免許を取得できるわけではありません。運転免許センターに行って、学科試験、適性試験を受験し、合格して初めて運転免許証が交付されます。この手続きには1日かかりますので、卒業したらすぐに運転免許センターに行くスケジュールをたてましょう。
また、学科試験の内容は、知識が定着しているうちに受験しないと、どんどん忘れてしまいますので、学んだ内容を無駄にないよう、できるだけ早めに行くようにしましょう。合宿免許卒業後の行動が一番大切なのです。
1.住民票(本籍または国籍記載)
住民票には必ず本籍地の記載が必要です。
2.本人確認書類
健康保険証、マイナンバーカード、パスポート、在留カード、特別永住権証明書など。
3.運転免許証
※二輪免許を持っている方は学科試験が免除になります。
4.写真2枚
縦3cm×横2.4cm、6カ月以内に撮影したもの
5.運転免許申請書
6.HBの鉛筆
学科試験の際、マークシートを使用するのでなるべく鉛筆を用意しましょう。
7.消しゴム
8.手数料(試験手数料、免許交付手数料)
9.印鑑(シャチハタなどスタンプ式の印鑑を除く)
10.指定自動車教習所の卒業証明書
卒業証明書の有効期限は1年間です。この卒業証明書を忘れてしまうと、技能試験の免除が受けられなくなってしまいます。紛失の場合は、卒業した教習所に連絡をして、指示を仰ぎましょう。