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卒業検定の流れや合格率は?試験の内容や合格のコツを詳しく解説

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自動車教習所を卒業するためには、卒業検定を受けて合格する必要があります。卒業検定に至るまでには規定時限以上の教習を受け、仮免許試験や修了検定などをクリアしなければいけません。また、いざ卒業検定に臨んでも、ミスした内容によっては不合格になってしまうことも。できる限りの試験対策をしたうえで検定にチャレンジしましょう。今回は、卒業検定の内容や流れ、合格のコツなどの知識をご紹介します。教習所の卒業検定を受ける前に、基本事項を確認しておきましょう。

卒業検定の流れや合格率は?試験の内容や合格のコツを詳しく解説

自動車教習所の卒業検定とは

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卒業検定を受けるまでには様々な教習や検定、試験などを受けます。自動車教習所に入所してから卒業検定を合格した後まで流れを詳しくご紹介します。

自動車教習所の卒業検定とは

卒業検定の概要

卒業検定とは、自動車教習所の卒業時に必要とされる技能検定のことです。略して卒検と呼ばれることもあります。卒業検定に合格すれば、教習所の卒業証明書が交付されます。

指定自動車教習所で卒業検定に合格することで、運転免許試験における技能試験が免除されるのがメリットです。ただし、卒業証明書には有効期限があるため、期限内に試験を受けて免許を取得する必要があります。教習所を卒業するだけで免許を取れるわけではないため気をつけましょう。 卒業検定の概要

また、指定自動車教習所以外の場所で運転技能を学んでも、運転免許試験で有効となる卒業証明書は交付されません。スムーズな免許取得を目指すなら、指定教習所で指導を受けて卒業検定に合格したほうが良いでしょう。

卒業検定では運転技能についてのテストが行われます。採点を行う検定員の前で、安全運転ができるかどうかを見せなければいけません。基準に達していないとみなされた場合は不合格となります。誰でも簡単に合格できるわけではないため、事前にしっかりと対策方法を学んでおくことが大切です。

卒業検定を受けるまでの流れ

卒業検定に至るまでには、教習所に入所してから、修了検定や仮免学科試験などの合格を経なければなりません。総合的にどのくらいの期間になるのかは、教習所や契約したプランによって異なります。

合宿免許であれば、通学よりも短期間で卒業検定まで到達できる傾向にあります。普通車AT限定の場合は卒業までに最短14日、普通車MTの場合は最短16日程度に設定している教習所が多いようです。早く免許を取りたい方は合宿免許の利用をおすすめします。以下では、教習所への入所後、卒業検定を受けるまでの簡単な流れをご紹介します。

入所

入所

教習を受けるためには、教習所へ入所する手続きが必要です。繁忙期の場合は枠が埋まっていて予約できないこともあるため、早めに申し込むことがおすすめです。教習所によっては早割をはじめとする早期予約特典を設けていることがあるため、ぜひ調べてみましょう。

一般的に、教習所が混雑するのは春休みや夏休みなどの長期休みとされています。学生の休暇と重なる期間は、基本的に込み合うと考えておきましょう。繁忙期は料金も高くなる傾向にあるため、費用を抑えたい場合は閑散期を狙うことがおすすめです。 折れ線グラフ

通学の場合は、自宅や学校からの通いやすさも重視して教習所を選びましょう。教習所によっては送迎を用意してくれることもあります。合宿の場合は、現地までの交通費負担や毎日の食事の有無などが教習所によって異なります。合宿期間中を快適に過ごせるよう、自分に合ったプランを設けている教習所を探しましょう。

入所手続きが完了したら、教習を始める前に適性検査を受けます。視力や聴力、色彩判別能力などのほか、行動や性格に関するアンケート形式の検査もあります。試験ではなく検査のため、普段通りにリラックスして受けましょう。

第一段階

第一段階

第一段階では、学科教習と技能教習を並行して受けていきます。学科教習では、教本やビデオ教材を使った10時限の集団教習を受けます。運転に必要な法令や心構えなどを学ぶ大切な時間です。

技能教習では、教習所内のコースで車を走らせて運転技術を習得します。普通車AT限定の場合は12時限、普通車MTの場合は15時限の技能教習が必須です。教習車の助手席には担当の指導員が座り、技能をチェックしてくれます。助手席の足元には補助ブレーキがついており、予め危険を察知し危険な状態にならないよう指導員がブレーキをかけたり、ハンドルを補助してくれます。

学科教習を全て受講し、技能教習を概ね半分以上受け終わっていたら、効果測定を行います。効果測定は仮免許学科試験の模擬試験に相当するもので、合格しなければ修了検定へ臨めません。

技能教習の最後には「みきわめ」が行われ、指導員から良好と判定されると修了検定に進むことができます。みきわめでは、第一段階で学んだ基本的な運転ができているか、安全に配慮できているかなどを見られます。良好と判断されなかった場合は、ミスした部分のアドバイスをもらい、再度挑戦することが可能です。

修了検定

修了検定

修了検定では、第一段階で学んだ運転技能のテストをします。教習所内に設けられたコースで運転し、問題がないかをチェックされます。課題の内容は決まっているため、確認しておきましょう。

修了検定に合格しないと次の段階へ移行できません。不合格になったら技能の補習を受けたのち翌日以降に再度試験を受けることになります。落ち着いて運転するように意識しましょう。

仮免許学科試験

仮免許学科試験

第一段階の終わりに、仮免許を取るために必要とされる学科試験を受けます。合格して仮免許を取得できなければ、第二段階からの路上教習へ進めません。50問中45問以上の正解で合格となるため、できるだけ間違えないように慎重に答えていくことが大切です。

また、仮免許学科試験には受験料が発生します。教習所の入校時に支払う料金に含まれていないことが多いため、内訳をチェックしておきましょう。一度不合格になって再度受験する場合は、追加で費用を払う必要があります。再試験料については1回につき、全国一律1,700円(2021年4月現在)です。

第二段階

第二段階

仮免許を取得できたら、第二段階へ進めます。第一段階と同様、学科教習と技能教習がありますが、技能教習では実際に路上へ出て運転します。教習所によっては、実際に高速道路で運転することも。慣れるまでは不安なことが多いかもしれませんが、指導員の力を借りて運転技術を習得していきましょう。

また、第一段階のように、規定の教習を終えたら効果測定とみきわめが行われます。合格判定をもらうまでは卒業検定へ進むことができません。みきわめが不良と判定されたら、どの部分が課題になっているのかを確かめ、指導員からアドバイスをもらいましょう。課題をクリアできれば、みきわめの判定も良好に近づくはずです。

卒業検定

卒業検定

卒業検定では、路上コースと教習所内での課題を行い、技能に問題がないかテストします。採点を行うのは検定員です。運転中の教習車の助手席に座り、減点方式で採点していきます。

合格したら教習所の卒業式を受けその後の流れを聞き終えれば終わりになります。早ければ午前中に帰宅できる教習所もあります。当日交付される卒業証明書、卒業特典の交通費など受け取り忘れないようにしましょう。

卒業検定合格後の流れ

卒業検定合格後の流れ

卒業検定に合格したら、後日、卒業証明書の有効期限内に住民票のある運転免許センターにて学科試験を受けましょう。無事に学科試験に合格できたら運転免許証が交付されます。合格したその日に免許をもらうことが可能です。卒業検定合格後1年経過する卒業証明書の有効期限が切れ、技能試験免除がなくなってしまうため注意が必要です。一人暮らし中で、住民票は実家のある地域に置いている場合は、帰省を先延ばしにするうちに有効期限が切れてしまう可能性もあります。できるだけ早めに試験を受けに行くようスケジュールを立てておくと良いでしょう。

試験会場では、適性検査と学科試験が行われます。必要な方は、視力検査用の眼鏡などを忘れないように注意しましょう。また、住民票の写しや本人確認書類、手数料など、必要なものを確認して忘れずに持っていくことが大切です。忘れ物があると試験を受けられず、後日改めて試験場へ出かけなければならないことも。二度手間にならないよう、試験会場へ行く前に荷物をチェックしておきましょう。

卒業検定の内容や減点項目

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検定当日に落ち着いて臨むためにも、減点項目などに目を通しておく事はとても大切ですよ。

卒業検定の内容や減点項目

卒業検定の所要時間

教習所によって卒業検定の所要時間は異なるものの、30分程度で終わるケースが多く見られます。ただし、検定の途中で不合格が確定したら、時間が余っていても即終了となります。

また、卒業検定はほかの教習生と同時に受けることが多くなります。自分の番が終わっても、ほかの教習生が検定を受けている間は後部座席に同乗しなければなりません。全員の試験が終わっても同乗者の試験が終わっていないので気をつけましょう。

卒業検定のコース

卒業検定のコース

卒業検定では、路上コースと教習所で課題を行います。コース内容は教習所によるものの、路上を走る時間のほうが多いです。助手席に座っている検定員がコースを指示するため、すべての道のりを覚えておく必要はありません。ただし、事前にどういったコースを走るか確認し、シミュレーションしておくと当日の緊張を和らげられるでしょう。

卒業検定における採点方式

卒業検定における採点方式

教習所の卒業検定は、100点満点の減点方式で採点されます。70点を下回れば不合格です。70点以下となった段階で検定は中止され、試験の途中であっても検定は中止となります。採点についての詳細は、警察庁のホームページに掲載されています。気になる方は検索してみましょう。

卒業検定の減点項目の例

卒業検定の減点項目は、規定によって細かく分かれています。ミスした内容によって減点幅が異なる点が特徴です。また、同じミスでも、場内と路上では引かれる点数が違うケースがあります。ミスの度合いによって減点幅が大・中・小に分かれる項目があり、危険行為とみなされる項目は一回で不合格となることも。どういった行為が減点対象となるのか、しっかりと事前に確認しておくことがおすすめです。代表的な減点項目については、以下も参考にしてみてください。

減点される点数代表的な減点項目
5点減点半ドア、合図の不履行、運転姿勢不良、急発進、交差点内の右左折方向違反、切り返し(場内) 、停止位置不適、巻き込み防止措置不適(場内)など
10点減点シートベルト未着用、安全不確認、逆行(小) 、急ハンドル、駐車違反(路上) 、切り返し(路上)、巻き込み防止措置不適(路上)など
20点減点速度超過(大)、ふらつき(場内、大)、逆行(中)、合図車妨害、駐停車違反(路上)、徐行違反、側方等間隔不保持 など
試験中止となるもの
(危険行為等)
信号の無視、青信号の間にエンスト、検定員の補助ブレーキ使用、歩道の乗り上げ(大)、逆行(大)、発進不能、急停止区間超過(場内)、通過不能、右側通行、安全地帯進入、後車妨害、進行妨害 など

【出典】警察庁「運転免許技能試験に係る採点基準の運用の標準について」
https://www.npa.go.jp/laws/notification/koutuu/menkyo/menkyo20190919_r089.pdf

卒業検定に合格するコツ:卒業検定前にできる対策

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スムーズに合格するためにしっかりと対策をとりましょう。

事前に指導員へ質問しておく

事前に指導員へ質問しておく

卒業検定では、運転技術に詳しい検定員が採点を行います。運転を始めたばかりの方では気づかないようなミスも、検定員が的確にチェックします。卒業検定をスムーズにこなすためには、指導員に自分の運転に関しての質問をしておくことがおすすめです。自分だけでは気づけない部分を指摘してもらい、卒業検定の際にどういったところに気をつけるべきか確かめられます。

苦手なところをつぶしておく

苦手なところをつぶしておく

卒業検定へ臨む前に、運転で苦手な箇所を確かめておくことがおすすめです。教習中に苦手に感じる部分があれば、指導員の力も借りながら克服していきましょう。

また、教習時間外は自分でイメージトレーニングをしてみましょう。卒業検定で走るであろう道を思い浮かべながら、運転をシミュレーションしておくとスムーズです。当日に緊張しないためにも、できる限りの事前対策をすることが大切です。

体調を整える

体調を整える

運転をしっかりと行うためには、体調を万全の状態へ整えておくことも重要です。卒業検定が近くなったら、いつも以上に風邪や腹痛などの予防に気をつけましょう。もしものときのために常備薬を持参しておくのも大切です。

また、寝不足も体調不良の原因となります。睡眠時間が足りないと判断力が鈍ってしまうため、安全面にも影響が出てしまうかもしれません。運転に備え、しっかりと睡眠をとることがおすすめです。特に卒業検定の前夜は夜更かしせずに早めに就寝すると良いでしょう。

緊張して眠れないときは、検定について考えすぎず、リラックスして過ごしましょう。ストレッチをする、温かいミルクを飲む、穏やかな音楽を聴くなどで、体を自然と休められるように整えます。スマートフォンをいじる、お酒を飲むなどの行為は眠りを浅くするため避けたほうが無難です。特に、夜に飲酒して翌日までアルコールが体内に残ってしまうと、酒気帯び運転になってしまうこともあるため注意しましょう。

卒業検定に合格するコツ:卒業検定中の対処法

緊張をコントロールする

緊張をコントロールする

卒業検定中は、普段とは違う緊張感のあるなかで運転を行います。ミスできないという気持ちが高まり、失敗することも少なくありません。普段の技能教習ではスムーズにできていたことも、試験本番ではできなくなるケースもあります。

卒業検定では、それまで教習で学んだことしか出ないため、焦らずに対処することを心掛けましょう。想定外のことが起きても慌てず、落ち着いて行動することが大切です。適度な緊張は必要ですが、極端に意識しすぎず、普段通りの運転を目指しましょう。

わかりやすい安全確認を心掛ける

わかりやすい安全確認を心掛ける

卒業検定では、安全確認も採点項目に含まれます。しっかりと安全確認できていないと判断されると、大幅に減点されてしまうことも。人によっては、動作を大げさにしなければ検定員に伝わらないことがあります。目線だけでなく、首や顔を大きく動かし、検定員が見てわかるような安全確認をしましょう。卒業検定のときだけ急に動作を大きくしようと思っても難しいため、教習中から意識してオーバーに動いておくことがおすすめです。不安な場合は、教習の際に指導員にチェックしてもらい、安全確認をしているように見えるか確かめましょう。

卒業検定の合格率

卒業検定の合格率は、教習所ごとに異なるとされています。自分が通う教習所の合格率が気になったら、教官などのスタッフへ聞いてみましょう。

ちなみに、学科試験まで含めた2019年の運転免許試験の合格率は、75.1%です。同年の仮免合格率は80.4%となっています。2009年の運転免許試験の合格率は71.3%で、合格率は年々増加傾向にあることが特徴です。気負いすぎずに試験を受け、合格を目指しましょう。

【出典】警察庁交通局運転免許課「運転免許統計 令和元年版」
p25 3 運転免許試験関係 (1)受験者数、合格者数の年別推移
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/menkyo/r01/r01_main.pdf

卒業検定に落ちた場合の流れや注意点

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有効期限や追加費用など、卒業検定に落ちたら気をつけなければならない点がいくつかあります。

卒業検定に落ちた場合の流れや注意点

教習を延長して再チャレンジする

教習を延長して再チャレンジする

卒業検定に落ちてしまっても、再度挑戦することができます。ただし、有効期限までに合格できなければ、第二段階から教習をやり直しとなります。卒業検定の合格は、技能教習と学科教習のすべてが完了した日から数えて3カ月以内までが期限です。仮免許証の期限が切れるまでに卒業検定合格までたどり着けない場合は、再び第一段階からスタートとなります。

また、卒業検定は、不合格になってもすぐに再チャレンジできるわけではありません。教習所で1時限以上の補修教習を受ける必要があります。また不合格になった当日に再度受検することはできません。

補修教習では、しっかりと苦手な部分を練習することが大切です。不合格になったときと同じミスをしないように練習してから、万全の状態で再検定へ臨みましょう。

教習費用が追加で発生するケースがある

卒業検定の再挑戦で注意しておきたいのが、追加で費用が発生するケースです。申し込んだプランによっては、補修教習料金や二度目の受験料などの費用を納める必要があります。

合宿免許の場合は延泊費用や食費などが発生することもありますが、契約した内容によっては追加費用なしで卒業検定まで過ごせます。延長に関する費用が保証されているプランもあるため、調べてみることがおすすめです。

この記事のまとめ

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卒業検定には万全の備えで臨もう

教習所の卒業検定に合格しなければ、卒業証明書は交付されず、運転免許試験を受けることができません。事前の教習をしっかりと受けて、苦手箇所を克服してから卒業検定に臨むことが大切です。できるだけの準備を済ませて、体調を整えておきましょう。ただし、検定で緊張しすぎると思わぬ運転ミスを招いてしまうこともあります。運転時は適度にリラックスすることも忘れず、今まで学んだことを出し切りましょう。

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