合宿免許を延長する理由と延長せずに最短日程で卒業するポイント
通学よりもリーズナブルに、短期間で免許を取得できる合宿免許。
しかし、合宿免許も場合によっては期間が延長になってしまうケースがあります。延長になる理由は、試験に不合格になったり、体調不良や寝坊が原因で教習に参加できなかったりといった自己都合によるものがほとんどです。
つまり、事前の準備や普段の過ごし方に気をつけていれば、延長になる可能性は少ないということです。
この記事では、合宿免許が延長になるケースと最短合格のスケジュール、延長を防ぐためのポイントについてご紹介します。
合宿免許が延長になる理由と延長すると起こること
どれくらいの費用がかかるのでしょうか?目安としての費用の相場を知っておきましょう。
合宿免許が延長になるケース
合宿免許を卒業するには「みきわめ」「仮免試験」「卒業検定」に合格することが必要です。試験に落ちると、次の段階に進むのが遅れ、結果として最短日数で卒業できずに延長になってしまう場合があります。
それぞれの過程で不合格になると、どのような影響があるのでしょうか。
みきわめ
みきわめは、各段階で習ったことが身に付いているかを指導員がチェックする時間です。第1段階、第2段階の最終時限で行われ、不可になると補習を受けたあとに再びみきわめを受ける必要があります。みきわめで不可になると仮免許の日程がずれるので、結果的に卒業が延びてしまいます。
仮免試験
第1段階の最後に受ける試験で、路上教習を受けるために必要な仮免許を取得します。合格点に満たない場合は、第2段階に進むのが遅れてしまいます。また、仮免許で3回不合格になってしまうと、一時帰宅になる教習所もあるので注意しましょう。一時帰宅になった場合、地元の免許センターで仮免試験に合格したあとに再入校する必要があります。
卒業検定
全ての教習を修めたあとに受ける実技試験です。卒業検定に合格すると、合宿免許を卒業できます。しかし、合格点に満たないときは、補習を受けたあとに再試験を受けることになります。再試験は翌日以降に受けるのが一般的です。
そのほか、体調不良や寝坊、受講時間の勘違いなどの理由により教習をキャンセルした場合も卒業日が遅れる可能性があります。特に、技能教習は法令により1日に受講できる時限数が定められており、翌日にまとめて受講することができないので注意しましょう。
合宿免許を延長すると起こること
合宿期間の延長は、多くの教習所で対応しています。しかし、参加するプランによっては延長料金が発生する場合もあるので、申し込む前に確認しておきましょう。
ただし、延長保証プランに入っていたとしても、自己都合による延長は保証対象外となり、追加料金がかかることもあります。卒業検定の再受験費用や、延泊する場合の宿泊費、食事代といった追加料金も発生します。延長保証プランに入ったとしても、スケジュール通りの合格を目指しましょう。
また、卒業日の翌日に予定を入れていた場合、延長してしまうと予定をキャンセルするか、免許の取得を一時的にあきらめる必要が出てきます。卒業予定日から数日間はスケジュールを空けておいたほうが良いでしょう。
合宿免許の最短スケジュール
合宿免許はプランによって合格までの日数が変わります。ただし、卒業までの最短日数は取得する免許によって決められています。普通車(AT車、MT車)の場合、最短何日で合宿免許を卒業できるのでしょうか。
合宿免許の最短スケジュール:AT車
合宿免許におけるAT車の最短日数は14日です。技能の第1段階が12時限(1日2時限まで)、第2段階が16時限(1日3時限まで)、学科は1日の時限数の上限がなく、第1段階10時限、第2段階が12時限あります。
スケジュールは第1段階が6日、第2段階が7日、卒業検定で1日かかるので、合計して14日です。
合宿免許の最短スケジュール:MT車
MT車はAT車より合宿期間が長めで、最短でも16日かかります。学科のカリキュラムはATと同じで、技能教習は第1段階が15時限(1日2時限まで)、第2段階が19時限(1日3時限まで)となっています。
第1段階8日、第2段階7日、卒業検定1日で、合わせて16日がMT車の最短合格スケジュールです。
合宿免許で延長を防ぐポイント
合宿免許を延長せず、最短で合格するには、万全な試験対策と体調管理がポイントです。合宿免許に参加する前に確認しておきましょう。
学科教習の予習・復習を行う
短期間で免許取得を目指すために、効率の良い学習を心がけましょう。その日の教習の内容を復習してしっかりと知識を定着させたり、次の教習内容を予習したりするなど、コツコツ勉強することが大切です。
学科試験の対策には過去問の演習も効果的です。運転免許試験特有の表現や出題傾向、ひっかけ問題に慣れておけば、本番の試験でも落ち着いて解答できるでしょう。
運転方法をイメージトレーニングする
技能教習で習った内容を頭の中で反復練習するのもおすすめです。操作方法や運転していたときの状況を思い浮かべてイメージトレーニングをしてみましょう。
ベッドやいすなどに腰かけて、実際に操作するふりをしながらイメージトレーニングを行うとより効果的です。
体調を整える
最短で合宿免許を卒業するには、体調管理も大事なポイントです。
生活リズムが乱れると体調不良の原因になるので、合宿期間中も普段の生活と同じ時間に食事を取り、就寝するようにしましょう。生活リズムが夜型の人は、寝坊して教習や試験に遅れないように、事前に早寝早起きを習慣づけておくことが大切です。
また、風邪やインフルエンザの予防のため、手洗いやうがいを毎日欠かさず行ったり、マスクを着けたり、良質な睡眠をしっかり取るためにアイマスクや耳栓を使用したりして、体調を整える工夫をしましょう。
適度にリフレッシュする
根を詰めすぎるとかえって勉強の効率が悪くなってしまう場合もあります。勉強に疲れたら、観光もかねて教習所の外へ出かけてみたり、部屋の中で動画を見たり音楽を聴いたりしてリフレッシュしましょう。
予定通りのカリキュラムをこなし、最短で合宿免許を卒業するためにも、適度にストレスを解消することが大切です。
この記事のまとめ
思いっ切り楽しみながら合宿免許の最短合格へ!
合宿免許では、自由時間に観光に行ったり、ショッピングに行ったりすることもあるかもしれません。しかし、合宿免許あくまで免許の取得が目的ですので、観光などは息抜き程度に収めましょう。
また、延長すると金銭的な負担が増える可能性もあるので、予習・復習をしっかり行い、体調にも気を配りながら、毎日の過ごし方を工夫して合宿免許の最短卒業を目指しましょう。