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「サグ部」で車のスピードが落ちる!?渋滞発生のメカニズムと回避術

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公開日:2017/01/24 更新日:-

車を運転する人なら、高速道路を利用する機会があると思います。高速道路はもともと一般道路よりもスピードを出して走行できるように造られたもので、歩行者の通行は禁止されています。しかし、渋滞にはまると車は遅々として進まず、料金を払って高速道路に乗ったのに、一般道路を利用したほうが到着が早かったということも起こります。
高速道路で渋滞が起こる原因の一つが、高速道路の「サグ部」です。
今回は、渋滞が発生するメカニズムから、サグ部と渋滞の関係、渋滞を回避する方法についてご紹介します。

「サグ部」で車のスピードが落ちる!?渋滞発生のメカニズムと回避術

交通渋滞が発生するメカニズム

合宿免許スクールキャラクター:はじめ先生

交通渋滞が起きる理由は、交通事故や工事の影響だけではありません。まず、渋滞の種類や原因について見てみましょう。

交通渋滞が発生するメカニズム

高速道路の渋滞とは?

NEXCO(日本道路公団の民営化により発足した高速道路会社3社の愛称)によると、高速道路における渋滞の定義は、「時速40キロ以下で低速走行、あるいは停止発進を繰り返す車列が1キロ以上かつ15分以上継続した状態」です。

渋滞の種類

交通容量を超えることにより発生する「交通集中渋滞」、路面や各種設備の整備・点検・修繕・清掃などによって発生する「工事渋滞」、交通事故や大雪など突発的に起きる「事故渋滞」などがあります。

渋滞が発生しやすい場所

高速道路には、渋滞が発生しやすい場所がいくつかあります。例えば、インターチェンジやジャンクションの合流部は、本線を走っている車が、合流してくる車に応じて速度を下げたり車線変更を行ったりするため、渋滞が起こりやすくなります。下り坂から上り坂に切り替わるサグ部も渋滞が発生しやすい場所の1つです。

また、トンネルや急カーブも、入る直前にドライバーが速度を下げる傾向にあるため、渋滞が発生しやすい場所です。以前は料金所も渋滞が発生しやすい場所でしたが、自動的に支払いが可能なETCの普及により、かなり緩和されました。

知らずにスピードが落ちる「サグ部」とは

合宿免許スクールキャラクター:はじめ先生

サグ部で渋滞が発生する仕組みを説明します。渋滞の原因は、サグ部特有の現象が影響していると考えられます。

知らずにスピードが落ちる「サグ部」とは

サグ部で渋滞が発生する仕組み

サグ部とは、下り坂から緩やかな上り坂に切り替わる凹部のことを指します。急な坂ではなく、緩やかな勾配であることが特徴です。

サグ部で渋滞が発生する理由は、ドライバーの減速にあります。同じスピードを維持するためには、本来上り坂で意識的に加速する必要がありますが、勾配が緩やかなサグ部では下り坂から上り坂に差しかかったことに気付かないドライバーが多く、その結果、知らないうちに車が減速しているというわけです。
前の車が減速すると、後ろの車が車間距離を保とうとブレーキを踏むため、後続車も次々とブレーキを踏み、それが渋滞につながります。サグ部を原因とする渋滞は、サグ部を通過すると解消されます。

サグ部での渋滞対策

サグ部での渋滞を緩和するための対策の一つとして、LED表示板を使ったドライバーへの注意喚起が行われています。例えばサグ部の近くには「○○メートル先渋滞終了」など、この先が下り坂から上り坂に切り替わることや、サグ部を抜けた後に速度回復する必要があることを示唆する表示板が設置されています。 LED表示板を見ながらドライバーがうまく速度の調節を行えば、渋滞の原因を緩和することができるでしょう。

高速道路の渋滞を回避する方法

合宿免許スクールキャラクター:はじめ先生

渋滞のない高速道路は快適そのもの。では、どうすれば渋滞を回避できるのでしょうか?

高速道路の渋滞を回避する方法

渋滞しやすい場所を事前にチェック

「トンネル」「インターチェンジ」「合流地点」など、渋滞が起きやすい位置をあらかじめ知っておけば、その場所を通らない迂回ルートを考えることができます。

また、渋滞しやすい区間を把握しておくことも大切です。
国土交通省のデータ「平成 26 年(1~12 月)の年間の高速道路の渋滞ワーストランキング(速報)」によると、平成26年の1年間で最も渋滞が多かった高速道路の区間は「東名高速道路(上り)海老名ジャンクション~横浜町田」でした。第1位から第10位までの6カ所が東名高速道路内の区間になっており、東名高速道路がいかに渋滞しやすいかがわかります。高速道路の中でも特に渋滞が発生しやすい場所を知っておくだけでも、渋滞を回避しやすくなります。

渋滞する時間帯を事前にチェック

使用する予定の高速道路が渋滞する時間帯をチェックしておくことも効果的です。そうすることで、一番混む時間帯に被らないように予定を組んだり、渋滞が予想される時間帯に途中のサービスエリアで休憩したりすることができます。

渋滞情報を事前にチェック

高速道路を使う日は、渋滞予測アプリやサイトなどを活用し、あらかじめ渋滞情報をチェックしておくことをおすすめします。万が一渋滞に遭遇してしまったときのことを想定し、迂回経路を調べておくとさらに良いでしょう。

サグ部に注意

サグ部では、速度を落とさないよう注意して運転しましょう。「速度回復願います」などのLED表示板がある所で減速しないように、表示をきちんと見て運転するのはもちろん、スピードメーターを定期的にチェックしたりすることで、無意識な減速を避けることができます。

この記事のまとめ

合宿免許スクールキャラクター:もみじ先生

サグ部の仕組みを理解して、さらに快適な運転を

高速道路で長時間交通渋滞に巻き込まれると、ドライバーが疲れるだけでなく、同乗者がいる場合は車内の雰囲気が悪くなることもあります。少しでも渋滞に巻き込まれないようにするためには、サグ部など渋滞の原因になりやすい場所をあらかじめ把握しておくことが大切です。高速道路を利用するときは、事前に渋滞箇所を予測し、賢いドライブを心がけましょう。

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